クレープ・シュゼットの青い炎。
その向こうに照らされた、素晴らしきひととき。
レストランで働いていた創業者の蟻田尚邦の目に映った
そのかけがえのない瞬間こそ、
「アンリ・シャルパンティエ」が創業以来
ずっとお届けしたいと願い続けていることであり、
お客様への約束です。
大切なことは変えない。今までも、これからも。
アンリ・シャルパンティエの裏側。
1969年、兵庫県芦屋。アンリ・シャルパンティエの始まりは、
創業当時ではまだまだ珍しかった「スイーツも食べられる喫茶店(サロン・ド・テ)」から。
シェフ仲間が集まって、お客様のために知恵を出し合い、1つひとつ自分たちのキッチンでお作りする。
そんなライブ感のあるデセールたちは、お客様を心地よい非日常の世界へ誘い、愉しみ溢れるひとときを演出してきました。
おかげさまで創業50年以上がたち、今では百貨店やショッピングモール、お手土産売り場などを通して
全国の皆様にケーキや焼き菓子をお届けできるまでになりました。
ですが実は、シェフの手仕事が活きたものづくりは小さなサロン時代のままなのです。
ここでは、そんなアンリ・シャルパンティエの裏側とも言える「変えない価値」をご紹介いたします。
あの手、この手、シェフの手。
創意工夫こそシェフの腕の見せ所。
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あの手、この手、シェフの手。
創意工夫こそシェフの腕の見せ所。
アンリ・シャルパンティエはケーキや焼き菓子を作る職人のことを、
パティシエではなく「シェフ」と呼んでいます。
これは創業当時のサロン・ド・テから受け継ぐ”名残り”ということではありません。
フルーツは産地の天候状況などによって品質が左右されるため、
毎年産地を固定するよりも全国の産地から選びぬく。
鮮度のよいクリームの味わいを届けたくて、ケーキをクリームで仕上げたら遅くても翌朝には出荷をする。
風味の豊かさを追求するため、創業以来のレシピを見直すことだってあります。
そんなお客様にとっての最善のために創意工夫を絶やさない姿勢が
「シェフ」という呼び名に込められているのです。
より香り高く、より瑞々しく。
最高のレシピを追求し続ける創業以来の
ロングセラー「マドレーヌ」。
1個を100回作るか、100個を1回作るか。
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1個を100回作るか、
100個を1回作るか。
おかげさまでアンリ・シャルパンティエのスイーツは、
百貨店などを通して全国のお客様にお届けできるまでになりました。
1日にお作りするケーキや焼き菓子の数も創業時と比べると何倍にも多くなっています。
ですが、私たちのお菓子づくりは、常に基本に忠実。
100個必要なら、1個を100回お作りします。
実際、クリームを混ぜるミキサーは大きな工場用ではなく、
家庭用の小さな卓上のものを使っています。
お客様の最高のひとときにふさわしい、
品質の高いスイーツをお作りし続けるためには欠かせないやり方なのです。
遠くのバターより、近くのバター。
焼き菓子をはじめスイーツづくりに欠かせないバター。
40年以上愛されるロングセラーのフィナンシェは、
世界中のバターの中から創業者がヨーロッパを訪れた際に
その味わいの豊かさに惚れ込んだ「前発酵バター」を使用しています。
この前発酵バターは、製造の工程管理が複雑で日本での生産者探しは難航。
海外から取り寄せることも考えましたが、運んでいる間にどうしても鮮度が落ちてしまいます。
そんな時に出会ったのが北海道・浜中町の酪農家たち。
広大な土地でストレスなく牛を育てることはもちろん、
良質な牧草づくりに不可欠な健康な土壌を維持するために
「土壌分析」、「生乳分析」など徹底的に質を追求している
北海道根室・釧路地区の酪農家たちが作る生乳を使った
前発酵バターを当社のフィナンシェのためにオリジナルでお作りいただけることになったのです。
こうして私たちは味わい豊かなフィナンシェを作り続けることができるようになりました。
愛され続けて40年以上。
前発酵バターとアーモンドの香りが豊かな
「フィナンシェ」。
香りは逃げやすい。
捕まえるのに必死です。
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香りは逃げやすい。
捕まえるのに必死です。
創業当時のサロン・ド・テ時代から大切にしているものの1つに「香り」があります。
フランベしたオレンジリキュールの華やかな香り、甘く、瑞々しいフルーツの香り、
香ばしいアーモンドや芳醇なバターの香り。
スイーツの美味しさを食べる前から引き立てる香りは、お客様の素晴らしきひとときに欠かせない要素です。
ですが、困ったことに油断するとすぐに逃げてしまう繊細な一面があります。
作りたての香りがどれだけ甘美なものでも、
お客様が手に取るときに消えてしまっていてはご満足いただけるはずもありません。
そのためにフィナンシェに使うアーモンドは粒のまま仕入れ、
お作りする直前に自社で挽き、香りを存分に立たせてから使用。
マドレーヌに使うレモンは、最も風味が良い旬の時期に収穫したものだけを果汁にしてすぐに凍結、
瑞々しく爽やかな香りを閉じ込めています。
また、焼き上がった焼き菓子は10分以内に個包装するなど、香りが活きる作り方を徹底しています。
焼き立ての香りを閉じ込めた
サロン生まれの焼き菓子たち。
「フィナンシェ&マドレーヌ」
フィナンシェ&マドレーヌ
Fninancier&Madeleine
魔法は使えませんが、
道具は作れます。
お客様がお過ごしになる”ひととき”に最も相応しいスイーツをお作りしたい。
そんな理想を胸に、アンリ・シャルパンティエのシェフたちは今日もお菓子づくりをしています。
もちろん、シェフは魔法使いではありませんので、上手くいかないこともあります。
ですが、魔法は使えずとも、知恵を絞り、道具を生み出すことで、
ベストなお菓子づくりが安定的にできるように日々進化をしています。
例えば、フィナンシェを焼くオーブン。
鉄のプレートに整列したフィナンシェの生地を、均一に、的確な温度操作で、
望ましい時間配分で焼き上げるため、オーブンそのものを独自に作ることにしました。
試行錯誤を何度も繰り返し、ようやく完成した専用オーブンのおかげで
たくさんのフィナンシェを、
品質を落とさずに作り続けることが叶いました。
愛され続けて40年以上。
発酵バターとアーモンドの香りが豊かな
「フィナンシェ」。
申し訳ございません。
ギリギリまでお作りしません。
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申し訳ございません。ギリギリまでお作りしません。
クリスマスや誕生日、記念日といったハレの日はもちろん、
日頃のご褒美スイーツとしても多くのお客様にお選びいただいている
アンリ・シャルパンティエの生ケーキ。
お客様の大切な1日を飾るものだからこそ、素材や製法はもちろん、
出荷する時やお店に並び、お客様にお渡しする時まで、きめ細かな対応をしています。
中でもシェフが1番大切にしていることは、ケーキの「鮮度」。
フレッシュなクリームの味わいをお楽しみいただきたくて、
クリームはケーキの仕上げの直前になってから泡立てています。
また、ケーキは仕上げから24時間以内にキッチンから出荷させるなど鮮度管理を徹底。
あらかじめ大量にお作りすれば作り手としては楽なのですが、
お客様の満足を第一に考えれば決して変えることはできないこだわりです。
キレのよいクリームと
瑞々しい苺の贅沢な味わい
「ザ・ショートケーキ」。
お菓子の美味しさは、
全部いただきます。
アンリ・シャルパンティエには、ごく一部のお客様しか知らない商品がございます。
それは、お菓子作りの際に出てしまう規格外のものを利用した焼き菓子。
もちろん、普段はできるだけロスのないように素材を使いきりますので、
いつもいつも販売している商品ではありません。
「マドレーヌ・ラスク」はそんな焼き菓子の1つ。
私たちのキッチンがある兵庫県内のごく限られたお店で販売していますが、
カリッとした食感が美味しいと評判です。
店頭で見かける機会があれば、ぜひ一度ご賞味ください。
食品ロスが問題となるずっと以前から続けている
アンリ・シャルパンティエの素材を大切にする姿勢が生んだ隠れた逸品です。
カリッとした食感と
やさしい甘さの限定商品
「マドレーヌ・ラスク」
マドレーヌ・ラスク
Biscottes de Madeleine
公式オンラインショップでは、会員様限定で販売時にご案内しております。
是非、会員登録の上スイーツレター(メールマガジン)をご登録ください。
ベストを出し続ける。どんなプロでも
周囲の支えがないとできません。
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ベストを出し続ける。
どんなプロでも
周囲の支えがないとできません。
優れたプロフェッショナルは上手く周りの助けを受けながら、
ベストな状態を保つ工夫を怠らないもの。
アンリ・シャルパンティエも、自分たちのチカラだけではなく支えてくださる方々の
チカラをお借りできたからこそ、今日まで続けてこられたのだと思っています。
だからこそ私たちは、支えていただける方々を何よりも大切にしています。
良質なバターやチーズのもととなる品質高い生乳を作ってくれる酪農家の方々、
そして未来の酪農を守る取り組みをしてくれている地域の方、
製菓を志してこれからのスイーツ文化を盛り上げてくれる若き学生などに対して、
物質的な支援や技術的な協力を毎年欠かさずに行っています。
スイーツの未来のために
製菓学生への支援を続ける
「シュゼット財団」
ご安心ください。
キッチンにあるもので作っています。
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ご安心ください。
キッチンにあるもので作っています。
どんな特別な素材を使っているのですか?
という質問をお受けすることがありますが、一つひとつの素材自体は
どれもご家庭のキッチンにあるものばかりです。
もちろん、香りや食感を追求して世界中から選び抜いたアーモンドや旬のフルーツ、
風味のよいバターなど、それぞれの「素材の質」はシェフがベストと思うものを厳選して使用しています。
ぜひ機会があれば、パッケージに記載した成分表示もご確認いただけますと嬉しいです。
誰かの一筋の光になりたい。
大袈裟かもしれませんが本気です。
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誰かの一筋の光になりたい。
大袈裟かもしれませんが本気です。
アンリ・シャルパンティエの創業の地、兵庫県芦屋。
50年前に生まれた私たちは、地元の皆様や企業様と同じように、阪神淡路大震災を経験しました。
震災後、なんとか復興に動きだした芦屋でしたが、夜は灯りもなくまだまだ真っ暗な状態。
そんな時、創業者の蟻田尚邦は営業もしていない芦屋店の電気を一晩中点けることにしました。
災害は物質的にも、そして精神的にも大きな負荷を被災者に強います。
そんな中でのお店の灯りは、暗闇の中で進むべき航路を知らせる灯台のように、
近くに住む方々の安心につながったといいます。
それから十数年後に起こってしまった東北地震。
私たちは過去の教訓をもとに、東北への支援を今日まで続けています。
今年で12年目となるその活動「スマイルフォー東北-フロム芦屋」は、
創業者の「誰かの一筋の光になりたい」という思いから連綿と続いている私たちの姿勢です。
スイーツで、一人でも多くの方に
「幸せ」「喜び」「驚き」を。
文化の街、芦屋生まれ。
1969年4月、アンリ・シャルパンティエは、デザートが食べられる小さな喫茶店として阪神芦屋駅前に誕生しました。芦屋は、多くの文豪や知識人を魅了してきた風光明媚な地。また、古くから外国文化を取り入れ、創造性豊かにアレンジしてきた街です。
わたしたちはこの芦屋のモダニズムに育まれ、さまざまな物語を紡いできました。芦屋はわたしたちの誕生の地であり、全ての礎となる唯一の場所です。私たちは原点を忘れることなく常に進化を続け、発見と驚きのある新しい物語を紡ぎ続けます。
デセールの魅力。
レストランのようなおもてなしを
「クレープ・シュゼット」は全てのカフェで共通してお出ししているメニュー。
それは、創業者が喫茶店をはじめるきっかけとなったデセール(デザート)です。
創業者の蟻田尚邦はレストランでの修行時代に、一皿のデザートに目を奪われます。
オレンジ果汁で軽く煮たクレープに、リキュールを注ぐと青い炎が立ち上がり、炎の向こうで幸せそうな笑顔を見せるお客様。たった一つのデザートがこんなにも人を幸せにするのか、蟻田は大きな感銘を受けました。
私たちは当時から今も変わらず、ワゴンでテーブルまでお運びし、お客様の目の前でフランベして仕上げるスタイルを貫いています。
レストランのコースでしか味わえないような、本格的なデセールや、こだわりぬいて作ったお菓子を通じて、 お客様一人一人に「幸せ」「喜び」「驚き」をお届けすること。
それが「クレープ・シュゼット」の青い炎に込めた約束であり、私たちの原点なのです。
炎揺らめくキャンドルは
"笑顔"の象徴
アンリ・シャルパンティエのキャンドルマーク。それはお菓子を囲む笑顔のシーンを象徴するものです。お菓子を通して人の心に「幸せ」「喜び」「驚き」を灯し続けたい、創業から変わらない想いが息づいています。
私たちはこのキャンドルマークをシンボルに、お菓子を包むパッケージや紙袋のデザインを統一しています。手から手へ、お菓子をお渡しする時に、わたしたちの想いも伝わるように。あなたの特別な一日に選ばれるブランドであるように。これからもキャンドルマークに込めた想いとともに、お菓子の新しい物語をつむいでいきます。