お客さまと一緒につなぐ、「スマイルフォー東北 –フロム芦屋」の取り組みのひとつに、パティシエを夢見る若者への支援があります。2015年より今日まで「アンリ・シャルパンティエ奨学金」として、東北の製菓専門学校に入学する学生をサポートし続けてきました。そして今年も、皆さまのおかげでしっかりと学びを得た若者たちが製菓の世界へと羽ばたくことができました。
これからもアンリ・シャルパンティエは、お客さまと共に東北支援の取り組みを続け、お菓子が叶える「プラス1」の喜びや幸せを広げて参ります。
「スマイルフォー東北-フロム芦屋」から生まれた
若きパティシエ
皆さまから頂いた数々のご支援が
製菓を志す私のチカラになっています。
宮城調理製菓専門学校 出身
パティシエ 藤澤 莉捺さん
「スマイルフォー東北–フロム芦屋」の取り組みのひとつ、パティシエを夢見る若者への奨学金支援。今日まで宮城調理製菓専門学校、気仙沼リアス調理製菓専門学校の2校と「アンリ・シャルパンティエ奨学金制度」を締結し、学生をサポートし続けています。これまで多くの学生が製菓の道へと巣立っていきましたが、その中にはアンリ・シャルパンティエのパティシエになった人もいます。宮城調理製菓専門学校出身の藤澤莉捺さんもその一人。実家のある宮城県で小学2年生の時に震災に遭い、様々な苦労もありましたが「スイーツには人を笑顔にするチカラがある!」と進路を製菓専門の学校へと決めたといいます。
お菓子一個分のあたたかなご支援。
いつまでも感謝のキモチを忘れずに。
家族や友だちが喜んでくれ、褒められたことをきっかけに製菓の道を志したという藤澤さん。それ以降、小学〜中学校時代にはいろいろなお菓子を手作りしていたそうです。そんな中で、「お菓子は食べなくても生きていけるけど、お菓子があると生活が豊かになる」、「食べた人を笑顔にするチカラがある」と、お菓子の持つ価値を実感していきました。そんな経験を重ねながら進んだ製菓学校。入学時に奨学金の話を受けたときは、震災から随分と時間が経っているのに奨学金を通した東北復興支援を今も続けていることに家族みんなで驚いたと同時に、あたたかなご支援に感謝のキモチが強くなったといいます。
地元・宮城はもちろん、より多くの
お客さまにお菓子で笑顔を届けたい。
製菓学校では、洋菓子から和菓子、パンに至るまでお菓子作りを基礎から学んだ藤澤さん。過去に開催したアンリ・シャルパンティエのトップシェフによる実演講習の内容は、授業の端々で学んだといいます。そんな学校での学びを経て藤澤さんは、「より多くのお客さまにケーキや焼き菓子を通して喜びや笑顔を届けていきたい。」という想いを強くし、奨学金の感謝のキモチとともにアンリ・シャルパンティエで働く決意をしたそうです。
今年も皆さまからのご支援により、製菓や調理の道を歩みはじめた奨学生たちがいます。プロとして巣立つまでにはまだまだ時間がかかりますが、アンリ・シャルパンティエではこれからもお客さまと共に「スマイルフォー東北–フロム芦屋」プロジェクトを通して、未来ある若者たちの夢を応援し続けてまいります。
製菓学校で学んだノートやプリント。丁寧に細かく書き込まれた文章から、藤澤さんの製菓を志す熱心な姿勢が伺えます。
アンリ・シャルパンティエが
取り組み続ける理由
復興への想いをお菓子にのせて 長期的な支援で東北に笑顔を
被災経験から一時的な支援ではなく
末永く続けていける支援へ
2011年3月11日に起きた東日本大震災の当初の支援は、有志の企業と焼き菓子を送るシンプルなものでした。阪神淡路大震災の経験から得た街の復興のために必要な長期的な支援を実現するために2012年4月に「スマイルフォー東北-フロム芦屋」を立ち上げました。そこからさらに、アンリ・シャルパンティエだからこそできる支援の形を模索し、スマイルフォー東北と命名した特別仕様のお菓子を販売。お菓子の数をあえて1個減らした品をお客さまにご理解いただいたうえで正価でご購入いただき、浮いた1個分の材料や資材などの費用を募金金額としてお客さまからお預かりします。そして募金総額と同額を私たちからお出しして、復興支援団体の活動資金や、被災された学生の夢を応援する奨学金としてご活用いただける仕組みを考えました。
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おかげさまで、
お客さまとともに
続けてきた取り組みが
2つの賞で評価されました。
ソーシャルプロダクツ・アワードとは
持続可能な社会の実現につながる優れたソーシャルプロダクツに光をあて、社会性と商品性の両面を評価する日本ではじめての表彰制度。東日本大震災からの復興につながるソーシャルプロダクツとして評価されました。
審査委員からの評価
阪神・淡路大震災で被害を受けた企業が自身の経験をもとに始めた東北支援である点に心を打たれた。自社の経営理念の実現に向けた取り組みの一つとして東北支援活動を位置付け実践している点は脱帽。非常にわかりやすく、購入した人はもちろん、贈答された側も、復興支援に協力的に出ていることが一眼でわかる秀逸なデザインと仕組み。実績が素晴らしく、継続して行なっているのが、評価できる。価格的にもリーズナブルであり、「お菓子を1個分減らし、そこに活動を明記する」という方法もユニーク。
人と企業の社会貢献を支援する
「公益社団法人日本
フィランソロピー協会」が主催する
「企業フィランソロピー大賞」にて、
私たちが地域の皆さま方と
取り組んできた東北支援の
取り組みが評価されました。
企業フィランソロピー大賞とは
人と企業の社会貢献を支援する「公益社団法人日本フィランソロピー協会」が主催する「企業フィランソロピー大賞」にて、私たちが地域の皆さま方と取り組んできた東北支援の取り組みが評価されました。
審査委員からの評価
「アンリ・シャルパンティエ」「C3(シーキューブ)」の洋菓子ブランドを展開する同社は、東日本大震災被災地の復興に末永く寄り添うことを目的に、2012年より特別仕様商品「Smile for TOHOKU – from ASHIYA」を販売。お菓子を1個減らした詰め合わせを正価で販売し、1個分の材料・資材等の費用にあたる金額をお客さまからの寄付として預かり、同社が同額をマッチングして現地のNPO等への寄付と奨学金による人材(未来のパティシエ)育成等に活用している。また、お菓子の材料は東北の素材を活用、パッケージデザインは東北の自然や郷土品をモチーフにしている。お菓子を通じて人々を笑顔にしたい、阪神淡路大震災時の恩返しをしたいという意思から生まれた斬新なアイデアで、支援の裾野を広げる取り組みを高く評価したい。
「スマイルフォー東北-フロム芦屋」
プロジェクトストーリー
フェーズ1通常支援期
震災直後、自社商品を東北の方々に届けることから始まりました。神戸の有志企業が集い、チャーターしたコンテナに焼菓子を詰め込みました。被災者の方々の空腹を少しでも満たし、笑顔にしたい、一心でした。このときにはすでに、最低でも10年はこの活動を続けようと決意していました。継続することこそが支えになるという信念を持っていたからです。
フェーズ2伴走型支援期
初めてスマイルフォー東北が商品化されました。定数よりも1個減らしたお菓子を正価でご購入いただき、寄付に回せる仕組みです。私たちとお客さまの力で、復興支援として生産設備に打撃を受けた食品メーカーへの生産機材の寄贈や東北の食材を東京のレストランに売り込むための営業費用の寄付も実施。被災者の自立を助けるための支援活動でした。
フェーズ3共創型支援期
次は被災地の方々に実際に商品づくりに参加していただき、支援者の一員として関わっていただくことになっていきます。商品パッケージを仙台市を拠点とする株式会社LUCK SHOWにて制作開始。また、使用する食材も東北各地の生産者にご協力いただき、コラボ商品を開発。被災者自らも被災地の支援活動にご参加いただく、より一歩踏み込んだフェーズに突入しました。
フェーズ4新価値創造型支援期
ついに被災者の方々に私たちがサポートをいただくようになり、一つステージの上がったチャリティ活動にステップアップしました。現在では震災で打撃を被った製菓専門学校の学生の方々に奨学金を支給することがメイン活動になっています。また、嬉しいことに製菓専門学校を卒業した一部の奨学生が実際にパティシエとして、夢を叶えられています。
活動詳細
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アンリ・シャルパンティエ奨学金
DETAIL -
トップパティシエによる技術講習会
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インターンシップ制度の導入
DETAIL
10年目を記念した
SPECIAL MOVIE
おいしいTOHOKUを全国の皆さまへ お菓子でできる東北支援
ケーク・フロマージュ・アソート
<林檎>
- ケーク・フロマージュ<林檎>
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しっとり焼き上げたクリームチーズのまろやかな乳味と、青森県産のみずみずしく爽やかな甘みの林檎のジャムを使ったチーズケーキです。
※使用している林檎の総量のうち、青森県産林檎を44%使用しています。
※使用しているチーズは、宮城県蔵王町の七日原高原でつくられたクリームチーズ100%です。 - フィナンシェ
- 「金融家」という名の黄金色の伝統菓子。厳選したアーモンドを2種類と、コク深いオリジナル発酵バターの重厚な香り。
- マドレーヌ
- 創業時から愛され続けている、ふっくらした貝がら型が愛らしい古典菓子。瀬戸内レモン果汁、ラム酒、蜂蜜の爽快な香り。
※商品ラインナップ、内容及び仕様は予告なく変更することがございます。
お菓子1個分で
つながる、ひろがる、
支援の輪
アンリ・シャルパンティエだからこそできる支援の形を模索し、スマイルフォー東北と命名した特別仕様のお菓子を販売。お菓子の数をあえて1個減らした商品をお客さまにご理解いただいた上で正価でご購入いただき、その1個分の費用を募金金額としてお客さまからお預かりします。そして募金総額と同額をアンリ・シャルパンティエからもお出しして、復興支援団体の活動資金や、被災された学生の夢を応援する奨学金としてご活用いただいています。