





1969年、兵庫県芦屋。小さなサロン・ド・テからはじまった、私たちアンリ・シャルパンティエ。創業から今日まで、シェフが作るライブ感あるデセールや香り高い洋菓子は、お客様の心地よい非日常や愉しみ溢れるひとときを演出してきました。そして、半世紀がたった2022年。私たちは最高の洋菓子を探求する中で、奥深く、連綿と輝き続ける「京素材」と出会いました。洋菓子という型に縛られずに洋菓子の魅力を突き詰めてきたシェフだからこそ生まれたこの偶然のようで必然的な出会いは、驚くほど素直に私たちの洋菓子文脈に加わり新しい京スイーツへと昇華。素材の希少性もあり、まずは京都エリアおよびオンライショップでの限定販売となりますが“アンリ meets 京都”が叶えた逸品たちをぜひご堪能ください。



平安時代の貴族たちが「気持ちが結ばれるように」と、恋文をおみくじのよう結んで相手に渡していたことから、縁起物のモチーフとして文様化された「結び文」。アンリ・シャルパンティエ-HANARE-では、この結び文に込められた想いを、お菓子を通じて叶えていきたいと願い、店頭やパッケージ、お持ち帰りの紙袋などの装飾として使用しています。京都と全国、お客様とお客様が、より豊かなひとときの中で結ばれる。そんな、悠久の時を経ても変わることのない大切な想いを、ここ京都の地からお届けいたします。


![抹茶フィナンシェ[天峰]](/wp-content/themes/henri-charpentier/resources/images/hanare/hnr2209_sec4_mv.jpg)
![抹茶フィナンシェ[天峰]](/wp-content/themes/henri-charpentier/resources/images/hanare/hnr2209_sec4_mv_sp.jpg)
![アンリシャル・パンティエのロングセラー[フィナンシェ] ここでしか味わえない完全オリジナル、 京都南ブレンド宇治抹茶[天峰]](/wp-content/themes/henri-charpentier/resources/images/hanare/hnr2304_sec4_subti.png)
![アンリシャル・パンティエのロングセラー[フィナンシェ] ここでしか味わえない完全オリジナル、 京都南ブレンド宇治抹茶[天峰]](/wp-content/themes/henri-charpentier/resources/images/hanare/hnr2304_sec4_subti_sp.png)

















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愛され続けて40年。アンリ・シャルパンティエのロングセラー「フィナンシェ」が出会ったのは、京都ブランドを代表する素材のひとつである「宇治抹茶」です。
単なる洋菓子と和素材の掛け合わせではなく、宇治抹茶本来の旨味や香りがしっかりと感じることができ、且つフィナンシェとしての深く芳醇な味わいと品よく調和された逸品にしたい。そんな想いから、日本に15人しかいない茶師の最高位「十段」の称号を持つ東源兵衛氏と協働するところから開発をスタート。幾度となく試作を繰り返しようやく誕生したのが「抹茶フィナンシェ[天峰]」です。
最も苦慮したのは、熱に弱い抹茶の香りをいかに残すかという点。一般的な宇治抹茶だとフィナンシェを焼き上げる際に、せっかくの豊かな香りが損なわれてしまうのです。そのため東源兵衛氏は、茶葉の栽培方法はもちろん摘み取りのタイミング、煎り方、挽き方、ブレンドに至るまで焼き菓子に合う宇治抹茶を独自の理論で構築。フィナンシェのための“食べる抹茶”が生み出され「天峰」と命名されることに。
この宇治抹茶[天峰]とフィナンシェとの相性の良さは、京都大学の林由佳子准教授の味覚センサーを使った研究結果でも明らかとなっています。全国茶審査技術十段、最高位の茶師。茶師の登竜門で年に一度開催される全国茶審査技術競技大会において準優勝するなど数々の賞を受賞。今から約190年前の天保年間創業、宇治茶の老舗「放香堂」に在籍し、伝統的な製法や技を大切にしながら土づくりからこだわり、香りの良い茶葉を育てているだけでなく、今までにない新しい日本茶を“創る(作る)”ことにも意欲的に取り組んでいる。
京都大学 大学院農学研究科 林由佳子准教授。京都大学農学部卒業、農学博士。所属学会は、日本農芸化学会、日本食品科学工学会、日本味と勾学会等。日本学術振興会特別研究員を経て、現職は京都大学大学院農学研究科准教授。美味しさを求めて食品の味質やそれを感じるメカニズムに関する研究に従事し続け、日本に留まらず、米国モネル化学感覚センター、米国コロラド大学医学部との共同研究など精力的に研究活動に取り組んでいる。

























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フランス語で「猫の舌」という名の伝統菓子「ラングドシャ」。アンリ・シャルパンティエでは、サクサクとした軽やかさと、ほろりとほどける至福の食感をつくるために厚さや焼き加減などクッキー生地のレシピからオリジナルで開発しています。
この30年来、愛され続ける伝統の焼き菓子と合わせたのは、京都南部に位置し、800年宇治茶の歴史とともにある和束町のほうじ茶。
昼夜の寒暖差があり、清流和束川の恵みと自然の遮光カーテンとなる霧に包まれる産地は、茶源郷とも称されるほど茶づくり適していると言われています。実は、ほうじ茶は日本だけではなく、美食の国として知られるフランスのシェフやパティシエもその瑞々しく香ばしい風味に注目している京素材です。
そんなほうじ茶を使い、まったく新しい京都のラングドシャを作るために、茶師とシェフが二人三脚で開発。試行錯誤の末にたどり着いたには、「若茎」と呼ばれる一番摘みの若い茎茶を浅煎りで焙じたもの。通常の茎ほうじ茶より明るい色味とは裏腹に、しっかりとした甘みと香ばしい豊かな風味が引き出されているのが特徴で、クッキー・クリーム生地にバランスよく混ぜ合わせました。
伝統やレシピに囚われることなく、自由な発想で京素材に挑む。温故知新の精神で輝き続ける京都ならではの逸品が誕生しました。

























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季節の移ろいをその時々の素材を通して伝えるタルト。
アンリ・シャルパンティエでも、南国のドライフルーツを盛り付けた春夏のタルトや、栗やりんごなど秋の味覚を取り入れた秋冬タルトをお作りしています。
サロン・ド・テ発祥の私たちならではのデセールのような見た目と味わいは、地元・芦屋のお客様を中心に“欠かせない季節のギフト”としてご愛顧いただいています。そんなアンリ・シャルパンティエのタルトを、昨今注目を集めている京都のチョコレートを使い、さらに華やかなギフトにできないか。そんな想いから今回お作りしたのが、「御所南チョコレートタルト」です。
アンリ・シャルパンティエのアドバイザーであり、由緒正しい京都・御所南の地にチョコレートサロンもかまえる世界的ショコラティエ「垣本晃宏」と構想を膨らませ、フィナンシェにも使っているアーモンドをチョコレートに合わせたタルトを開発。
仕上げにオリーブオイルをかけることで、アーモンドとカカオの豊かな香りを一層引き立てる設計は、ライブ感を大切にするサロンを展開するアンリ・シャルパンティエと垣本晃宏ならではものです。京都御所の南に位置する自身のパティスリー「アッサンブラージュ・カキモト」を運営する傍ら、アンリ・シャルパンティエのテクニカルアドバイザリー室 顧問を務める。チョコレートの世界大会「ワールドチョコレートマスターズ」に、2013年と2018年の2度にわたり日本代表として出場。共に、ファイナリストに選出された。

























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サクサクとした食感とバターの豊かな風味で、子供からご年配の方まで広く愛され続ける洋菓子サブレ。
そんなサブレにあう京素材としてシェフが見つけたのが、鳴き砂で知られる琴引浜を有する丹後半島で取れた塩。フランスの中でも特に酪農に適しているといわれる地方のような丹後半島という恵まれた環境で作られているこの塩は、「きっとサブレに欠かせないバターとの相性もいいはず。」と考え、試行錯誤が始まりました。
サブレに塩を入れる工夫はこれまでもアンリ・シャルパンティエでは行っていましたが、琴引の塩は伝統的な平釜製法で作られ、程よい塩味とまろやかな味の余韻が特徴なだけに、その良さを活かす配合バランスに苦心。複数パターンを試作しながら、北海道産バターの豊かな風味と琴引の塩の味わいの合致点を導き出し、今回ようやくお届けすることが叶いました。



