夏からはじまるドラマ第二話 ~こだわり苺の舞台裏~

ケーキの舞台主役になるまで
―産地から苺を見つめる―


ショートケーキにとって苺とは、映画やドラマの主役と同義。ケーキという舞台の花であり、他の役者をも引き立てるヒロインと言ってもいいでしょう。

アンリ・シャルパンティエの「ザ・ショートケーキ」に使用される苺は、熟練の目利きによって選び抜かれます。苺一粒をとっても、色、形、大きさ、甘さ、瑞々しさ……全てにおいて厳しい品質基準が設けられており、それらをクリアした苺だけが「ザ・ショートケーキ」の上に乗ることを許されるという徹底ぶり。皆さまご存じの通り苺の旬は春先ですが、年間を通して味が良く美しい苺を安定的に入手できるよう、国内外の複数の産地から、その時々によって最適な苺を選んでいます。

クリスマスに「ザ・ショートケーキ」としてショーケースデビューする苺は、6月から既に生育が始まっています。ランナーと呼ばれる親苗のなかから丈夫で健康そうなものを選定し、育苗をしていくのです。夏季の間は丁寧に苗の手入れをし、ハウスを清潔に保ち、秋になるとついに定植。苺農家の方々は自分たちのハウスの苺をまるで娘のように思い、ショートケーキの上の看板女優として立派に輝けるよう大切に、大切に育てます。

苺農家の方は、自分たちの苺についてこう語ります。


「苺は本当に奥深く、育てるのが難しい作物ですが、美味しく出来た時の喜びも大変大きいものです。皆さんから『美味しいよ』『良い苺だね』といった喜びの言葉をいただけることが、もっと良い苺を作ろう思える原動力です。

ですが昨今の温暖化により雨や風、猛暑などの異常気象が苺の生育環境に大きく影響しています。水害や風害などの農地への直接的なダメージをはじめ、これまで体験していないほどの連日の厳しい暑さによる苺の苗の高温障害など大変苦労をしております。

それでも私たちは、これまでの苺の生産者としての経験を活かし、熟練の技術と新たな技術を合わせ乗り越えて行きたいと思っています。これからも土や水、環境にとことんこだわった栽培を日々追求し、技術と愛情をたっぷり与え、農薬にも出来るだけ頼らない元気の良い高品質の苺を作ります。」


気温の管理、害虫対策、葉の切込みなど、気が遠くなるような細かい調整を繰り返しながら育てられる苺はまさに「箱入り娘」そのもの。そうして愛情たっぷりに育てられた苺は12月下旬に収穫され、瑞々しく新鮮なまま「ザ・ショートケーキ」を彩ります。


アンリ・シャルパンティエのロゴマークである燭台の蝋燭。それを表現する3粒の苺。「ザ・ショートケーキ」はやわらかい生地とクリーム、甘酸っぱい苺のマリアージュを楽しめる看板スイーツです。クリスマス期間になると特別なデコレーションケーキとして販売され、「ショートケーキはこれでなくては」と毎年たくさんのお客様にお買い求めいただいております。

最高のクリスマスに向けて、ドラマはもう始まっています。
アンリ・シャルパンティエの「ザ・ショートケーキ」にどうぞご期待ください。


こちらから全ストーリー(ストーリー1~4話)をご覧いただけます。