Bonjour!みなさん、はじめまして。今回より、年初からパリで暮らし始めた新米スタッフの篠ヶ瀬がお届けいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
パリでは、20度を超える暖かい日が続き、草木が萌える初夏のお天気が続く今日この頃。初夏の陽気を肌で楽しもうと、街中のカフェや公園では、早くもノースリーブや素足のファッションに身をつつんでいる人々の光景を目にします。パリラボの近くにあるリュクサンブール公園も、日向ぼっこをしながら、ゆったりとした時の流れに身を任せる人々で溢れています。

さて今回は、先月の祝日“Pâques (パック)”の話題です。英語の「イースター」の方が馴染みのある呼び方かもしれませんが、日本語では「復活祭」。イエス・キリストの復活を記念する祝日です。カトリック教徒が多いフランスでは重要な日であり、春分後最初の満月の次の日曜日(2011年は4月24日)に行われます。

パリのショコラトリーやパティスリー、エピスリーでは、3月末から4月末までの約1ヶ月間、Pâques限定のチョコレートがお店のディスプレイを賑わします。これはチョコレートのお祭り?と思うほど。パリの人々は、Pâquesのチョコレートが飾られているショーウィンドーを見て、春の訪れを感じるのかもしれませんね。チョコレートは、片手にのる小さいものから、両手で抱えるほど大きなものまで、サイズが実に豊富。形も、卵をはじめ、鶏、うさぎ、鐘、魚、羊、などのシンボルを模ったチョコレートがあります。

特に卵形のチョコレートは、子供たちが楽しみにしている卵探し“Chasse aux œufs de Pâques (シャス・オ・ズゥー・ドゥ・パック)”という遊びで大活躍します。これは、大人が卵形のチョコレートを庭や室内のあちこちに隠して、子供たちに探させる遊びです。私が住んでいるパリ7区の区役所の庭でも、この卵探しの催しが開かれていました。子供たちが、かごを片手に庭を探し回る姿は、Pâquesならではの光景です。1時間もすれば、庭に隠されていたチョコレートはすっかりなくなり、満足した子供たちの表情が残りました。

そんなPâquesのムードが高まるパリの街に合わせて、我がパリラボでも、シェフ フェルデール出身のアルザス地方でPâquesのお祝いに食べるお菓子を作りました。ブリオッシュ生地がやわらかく、やさしい甘さのブレッツェル・シュクレです。みんなで分け合って食べることで幸せがもたらされると言われているとか。特別大きく焼いたブレッツェルのサイズに驚きながらも、パリラボスタッフもしっかりと幸せを分けてもらいました。

さらに、Pâquesのお祝いをこんな卵遊びで始める伝統をもつ地方もあるよ、とシェフ フェルデールが教えてくれました。この遊びは、2人で互いに生卵を持ち、卵の殻同士をたたき合います。そして、殻が割れなかった方に、幸運がもたらされると言われています。これ、ルールは簡単ですが、力加減がなかなかむずかしい、Pâquesならではの卵を使った面白い遊びですね。
Pâquesのお祝いに関連するお菓子や習慣の一部にはじめて触れましたが、そこに集う人々の笑顔が印象的なイベントでした。
(2011年5月)


