トップへ戻る

Lettre de Paris

「パリからの手紙」では、さまざまな角度からパリ「衣・食・住」情報を毎月お届けする予定です。

貝

冬を待たずに、食べてください!

フランスを代表する魚介類、牡蠣は、10月頃から3月までが旬といわれており、そろそろ「走り」が出回る頃です。しかし、すでに7月から旬が始まっていて、冬を待たずとも今でもおいしく食べられるのが、ムール貝Moules。ベルギー料理として知られていて、牡蠣に比べて存在が薄いですが、フランスでも多くのムール貝が養殖され、広く親しまれています。

代表的な養殖場のひとつがブルターニュ地方で、ユネスコの世界文化遺産に指定されている、モン・サン・ミッシェルの西側に広がるモン・サン・ミシェル湾一帯です。ワインやチーズなどと同様、「A.O.C.アー・オー・セー=Appellation d'Origine Contrôléeの略」(原産地呼称統制)と呼ばれる品質保証ラベルが与えられていて、魚介類では唯一A.O.C.を取得しているとのこと。スーパーマーケットなどには、ムール貝のパック詰めも売っていて、「A.O.C.Moule de bouchot de la baie du Mont St Michelモン・サン・ミシェル湾養殖場ムール貝」と書かれたシールが貼ってあります。もうひとつの有名な養殖場であるシャラント地方では、ムール貝に乾燥した松葉をかぶせて燃やすという、エクラードEcladeというおもしろい食べ方もあります。

もっとも代表的なムール貝の食べ方は、ムール・マリニエールMoules Marinières。エシャロットやパセリをバターでいためた後、ムール貝を入れ、白ワインで蒸したもので、フリットfrite=フライドポテトが添えられるのがお約束です。このセットはムール・フリットMoules friteと呼ばれ、1kg近い大量のムール貝が、鍋にどっさり盛られて登場。気どらず、豪快に食べたい料理です。

〈文・三富千秋/フランス パリ在住〉

ARCHIVES (パリ情報)
  • 牛乳
  • 川
  • 砂糖
  • 店
  • 坂道
  • 季節
  • パン
  • 椅子
  • 演劇
  • 貝
  • ワイン
  • サーカス
  • 菜園
  • 王
  • 教会
  • 市場
  • 家
  • 雨
  • 夏の野菜
  • 魅惑の蒸留酒
  • パリのハム
  • 種子のちから
  • 食クリエーションのラボ
  • 旬の味 牡蠣
  • 禁断と呼ばれた果物-りんご
  • 食のイベント「パリ・デ・シェフ」
ARCHIVES (パリラボ通信)
  • ベルギー視察旅行
  • パリのベスト「パリ・ブレスト」!
  • パティシエのサンドウィッチ
  • カフェ・スイーツ新連載
  • そば粉のクレープ
  • 夏のデザート
  • パリ・ブランシェ
  • 夏のバカンス
  • 味わい深いスペキュロス
  • ウィーン視察旅行
  • ボンヌ・フェット!
  • 王たちの焼き菓子
  • ザッハトルテ
  • パリのベスト・フィナンシェ
  • タルトに夢中!
  • 春のデザート
  • ジョワィユーズ・パック!
  • 2011年夏のデザート
  • 夏のタルト
  • 秋のデザート
  • 秋のデザートその2
  • クリスマスケーキ
  • クリスマスデザート
  • 甘い料理
  • フィナンシェ
SPECIAL (特別編)
  • フェルデールのレシピ
このページの先頭へ