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Lettre de Paris

「パリからの手紙」では、さまざまな角度からパリ「衣・食・住」情報を毎月お届けする予定です。

そば粉のクレープ

本場ブルターニュ式クレープのレシピ、お教えします

シェフフェルデールはときどきラボへ友人のパティシエを連れてきます。先日はオテル・ドゥ・クリヨン時代の部下、オリビエさんをラボに呼びました。オリビエさんは某フルーツピュレメーカーのシェフ・パティシエを務めた経験を持つフルーツピュレの専門家で、このときはラボのパティシエに即席でパート・ドゥ・フリュイの技術講習をしてもらいました。ちょうど開発中の商品でパート・ドゥ・フリュイを使うものがあり、味の掛け合わせの方法や隠し味(?)の使い方など、専門家ならではのことを教えてもらいました。

その講習が一段落するとお昼すぎ、ここからもうひとつ講習がはじまりました。「オリビエはね、ブルトン(フランス北西部のブルターニュ地方出身者のこと)だから、今日はオマケでクレープの焼き方も教えてくれるよ。オリビエ、道具と材料は持ってきてくれた?」とシェフフェルデール。「もちろん。そば粉と塩はブルターニュのものを用意したよ。」とオリビエさん。

クレープはブルターニュ地方が発祥の食べ物で、大きく2種類に分けられます。ひとつは「Crêpes de blé noir(クレープ・ドゥ・ブレ・ノワール)」と呼ばれる「そば粉のクレープ」。こちらは料理のクレープで、ハムやチーズをのせ一緒に焼いて食べます。もうひとつは日本でもよく見かける「Crêpes de froment(クレープ・ドゥ・フロマン)」と呼ばれる「小麦粉のクレープ」。こちらはデザートのクレープで、ジャムを塗ったりアイスクリームをのせたりして食べます。フランスのクレープリーで食事をすると、これらをそれぞれ1枚ずつ注文して食べるのが普通です。

さて今回は、オリビエさんから習った本場ブルターニュ式のクレープ料理を紹介します。そば粉のクレープを使ってつくる「クレープ・コンプレット」(卵・ハム・チーズのクレープ)のレシピです。

どうです、簡単そうでしょう。オリビエさんもささっと生地をつくり、あっという間に人数分を焼いてしまいました。スタッフ全員でお昼を兼ねて試食したのですが、さくっと香ばしく焼けたクレープ・コンプレット、最高でした。日頃ラボでは試作のお菓子しか口にしないシェフフェルデールもめずらしく「オリビエ、アンコール(おかわり)!」と言って2枚をぺろりと平らげてしまいました。そして試食をしながら私たちスタッフはオリビエさんに簡単なブルトン語も教えてもらい、ここしばらくラボではブルトン語であいさつするのが流行りになっていました。

それではみなさん、Kenavo ar vechal(ケナヴォ・ア・ヴェシャル、ブルトン語で『さようなら、また今度』)!

(2010年5月)

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