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Lettre de Paris

「パリからの手紙」では、さまざまな角度からパリ「衣・食・住」情報を毎月お届けする予定です。

店

コンビニ  ア・ラ・フランセーズ

フランスに比べて、日本はなんて便利な国なんだろうと、つくづく感じる場面がいろいろあります。そのひとつが、コンビニの存在。日曜日も営業している店が少しずつ増えているものの、年中無休で24時間、ノンストップで営業しているお店は、フランスにはありません。とはいえパリでも、ますます多忙となる都会人パリジャンに向けて、営業時間が長く、日曜日も営業している新タイプのお店が次々と登場しています。テイクアウトがしやすい商品や生活必需品をそろえたミニ・スーパーの趣きですが、フランスでもこのコンセプトは、ル・コンビニエンス・ストア le convenience storeと呼ばれています。

“フランス風コンビニ”の先駆けは、大手スーパーのモノプリ Monoprix が2005年にオープンしたデイリー・モノップ Daily Monop。日曜日は定休日ですが、朝9時から深夜0時までと、通常20時頃に閉店するスーパーより営業時間は長め。小さな店内に食料品から文房具、日曜大工用品まで、幅広く揃っています。たとえばデザートのタルトも、1人用にカットされたものがプラスチックで包装されていて、バッグの中に入れて簡単に運ぶことが可能。タルトをスーパーやコンビニで買うのは味気ないかもしれませんが、現代的な便利商品であることも事実でしょう。

そして日曜日の営業にふみきったのが、かつて日本にも出展していたカルフール Carrefourが、2009年1月から展開しているカルフール・シティ Carrefour City。平日の営業時間は7時から22時または23時まで、日曜日は13時までの店が多いですが、パリ16区店などは、9時から20時までほぼ1日オープンしています。

さらに進化系といえるのが、2009年2月にパリ11区に誕生した「シェ・ジャン Chez Jean」。朝食や昼食用のサンドイッチやサラダが並び、コーヒーは飲み放題、ワイヤレス接続でインターネットが無料で使えて、雑誌も新聞もあって、宝くじも地下鉄のチケットも買えて、銀行のATM(現金自動預け払い機)も併設、友人宅に寄る前に花束の購入も可能です。日曜日をふくむ毎日、7時から23時までの営業しているうえ、カフェや書店の役割も同時に果たしています。このコンセプトは、大手スーパーのグループ・カジノ Casinoと、雑誌・書籍の販売・流通の大手会社ルレー Relay 社とのコラボレーションによって、実現したとのこと。

2009年夏から人口100万人以上の大都市圏では日曜営業が合法化されたこともあり、今後もコンビニ風ショップは増えていくでしょう。治安や労使協定の問題などで、24時間営業は難しそうですが、パリの生活リズムとスタイルは、さらに変化していきそうです。

〈文・三富千秋/フランス パリ在住〉

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